From The Saturn Hotel

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help リーダーに追加 RSS Hyde Park Music Festival 2006 9.9/10

<<   作成日時 : 2006/09/15 02:50   >>

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 昨年に続きハイドパークに行ってきた。今年は前回より全体的にやや地味な顔ぶれのように思えたが、それでもオレカン、ローカルホンク、あがた、遠賢と個性派ぞろいだし、若い人も(実際に聴いたことはないが、)興味をそそるラインナップである。
 天気の方は、二日目の暑さはさすがに堪えたが、昨年のような大雨もなくうれしかったし、公園も予算が削られているという麻田氏のコメントがあったが、よく手入れされていた。
 つまり今年もすごくいい雰囲気だったということだ。では、遅ればせながらミニレポートを。


[1日目:9月9日]
【ハンバート・ハンバート】 
去年はトリビュートバンドで登場した男女二人組ユニット。今年はめでたくトップを飾った。
 女性ボーカルの素直でよくのびる声と男性のちょっと太い歌にエキゾなメロディーもあり、独特の世界を醸し出す。終演後二人でCDを売り歩く姿が微笑ましかった。

【中村まり】 
アコギ1本を小脇に抱え、挨拶代わりにディランの「Don't Think Twice, It's Alright」を披露。
自作もトラディショナルも全編流ちょうな英語で歌う。声がアメリカの女性SSWを彷彿とさせる。Joni Mitchell+Phoebe Snowかなと表現したが、どうだろう。しかし日本も色んな人がいるもんだ。

【ハンズ・オブ・クリエーション】 
麻田氏に「ジャック・ジョンソン スタイル」と紹介されていたが、Wパーカッションにギター、高田蓮のスティールギターという構成。いきなりN.Youngの「Out On The Weekend」をそのスタイルで演奏。ボーカルがやや弱いかなと思ったが、曲が進むにつれ安定、「Get Up Stand Up」は「聴かせる」出来。ジャック・ジョンソンだけではなく、ブラジリアンテイストも感じさせるリズミックでアコースティックなプレイがなかなか気持ちよかった。

【オレンジ カウンティー ブラザーズ】 
個人的には、横浜サムズアップ、鎌倉ティピティーナ以来のオレカン、いや飯田氏だった。途中から徳武弘文、ロケットマツ、そしてスパンカーズのウオッシュボード氏も参加して、パワーアップ。この日一番の盛り上がりでなかったか。日本語によるテックスメックスはこのハイドパークの雰囲気にもマッチ。

【あがた森魚】 
武川雅寛、矢野誠、渡辺勝らがバッキングとあって、ファンの中には「ジパング ボーイ」を再現と考えた人もいたと思うが、結局はベスト・オブ・あがた的な選曲。前半は独自のあがたワールド全開で、会場の若い人の感覚との違和感に冷や汗。しかし「佐藤敬子先生」「大寒町」にはやっぱり引き込まれる。

【高田渡トリビュート】 
息子の高田蓮を中心としたバンドに次々とゲストが登場して高田渡の曲を歌いすすめていく。曲調はフォーク、カントリー、ブルースの三パターン。高田渡は正直、熱心に聴いてきたアーティストではなかったが、やはり独特な世界を持った歌だ。彼の歌は自身のしょうもない生活や世間との微妙な距離から曲ができあがったように感じた。

【アサイラム ストリート スパンカーズ】 名前やCDでの写真は知っていたが、僕は初めて聴いた。女性一人を含む7人組ジャグバンド。ツンツンモヒカンと巨漢ウオッシュボードなど人物も強烈な個性。ギャングスタラップとカントリーの融合などもあり、ただのジャクバンドの枠の中に収まらないおかしさ。

【向井秀徳】 
EGとリズムボックスをバックに、ポエトリーリーディングスタイルで会場を圧倒。そういえば「繰り返される諸行無常」は某CDショップで聴いたことがあった。「冷凍都市」東京をテーマに現代社会及び狂気をあぶりだすライムがマシンガンのように吐き出される。ギターの音色やリズムカッティングもうまく結構引き込まれた。それまでピースフルな雰囲気に浸っていたオヤジ達を黙らせながらも何かを突きつけていた力量はなかなかのもんだ。ほんとに色んな人がいる。

【伊藤銀次】 
ナイアガラトライアングルの30周年のCDを買っていたこともあり、なんとか銀次氏について行けた。 杉真理、村松邦男を加えたバンドは、やや控えめだが、色と艶があるポップな良さがでていた。ただ昨年の小坂忠さんに較べるとちょっとおとなしいトリだったかな。

 この日は8時30分ちょっと前に終了。
 友人のNくんは自宅へ、僕は入間市にあるビジネスホテルに向かう。ホテルに着き、受け付けをしようとしていると、後ろからなんとスパンカーズの面々が・・・。
 ご招待でビジネスかよと思ったが、どこかで飲んできたのか結構ゴキゲン。ELVでウオッシュボート氏とツンツンモヒカンと一緒になる。彼らは僕のクーダー&リンドリーのTシャツに反応。「GOOD PEFORMANCE」と声をかけて別れる。

[2日目:9月10日]  
 
 この日は、どピーカン。入間駅近くのミスドで軽く朝食をとったあとの日差しが厳しい。今日は持久戦になるなと思いながら電車に乗る。昨年ほどではないが、2日目の入場の段取りがイマイチ。今日も昨日と同じステージ右60度位に陣取る。10時半ごろには、Nくんも到着。今日のBGMはLittle FeatにNeil Youngだよなどと挨拶。11時を過ぎると今回のお目当ての東京ローカルホンクのメンバーがリハーサルに登場。なんだかもう始まったようで得した気分だ。
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東京ローカルホンク
 下北沢Liveのレポートで、一度野外で見てみたいなんて書いたら、思いはすぐ通じるようで、うれしい今回の出演となった。リハーサルはいきなり「京都慕情」で始まり、2曲目は「お手紙」をほぼフルコーラス。最後は「遠い願い」をこれまたほぼフルコーラスやってしまった。木下は「この曲は今日はやりませんのでCDお買いあげを」と挨拶。相変わらずマイペースないい味を出している。
 本番は、下北でもやった新曲を4曲、ラストが「カミナリ」という構成。新曲はなかなかファンキーな味があって良いが、演奏を重ねてさらに良くして行って欲しいもの。ホンクを今日初めて聴くお客さんも多いだろうから、できれば代表曲2曲を本番でやって、その良さを伝えて欲しかったところだが、あまり気にせず、今やりたい曲をやってしまうのも彼ららしいか。

湯川潮音】
 ご存じ遠賢バンドのベーシスト、湯川トーベン氏のお嬢さん。前評判では透明感のあるボーカルと聞いていたので、どんなものだろうと思っていたら、意外に浅田美代子風の可愛い声で「あれっ?」。バックのアレンジももう少し冒険してもいいんじゃないかと感じた。トーベンさんは、まずは強者達の素材にされる危険から守ったかな。これからゆっくりと色々なチャレンジをしていってほしいところだ。

bonobos
前半はダブ的要素を漂わせた曲とそれによくマッチした歌にぐっと引き込まれるも、中盤からはソウル的な味付が濃くなってきて楽曲もポップに。ちょっと真心ブラザーズ的な雰囲気も漂って、すこし気持ちが離れてしまう。すいません。僕はやっぱポラリス、クラムボンのが好きだなあ。

Double Famous
 聞くのは、朝霧、つい先日の山中湖に続いて3回目。いつもはその音楽性からか、動きまわったり、寝たりで、イマイチ集中に欠けた聴き方をしていたのだが、今回はほぼ全曲ぐっと集中して聴けた。音楽面では、リズミックな面が強調され、ステージングではエンターテイメント性を強めている。今後も徐々に音楽性が変化する可能性アリ。結構楽しみなバンドとなってきた。パーカスおねいさんのダンスはハイドパークのオヤジ達を虜に?

狭山バンド
 オヤジロック全開!しかも渋く確かな演奏力を見せてくれた。
オープニングの「TheWeight」では、ワンセンテンスごとに大きな歓声が上がり、僕の気分も高揚。2曲目は日本語の「I shall Be Released」。岩渕まこと氏の歌も非常にいい。この2曲では、洪栄龍氏がしっかりと「ロバートスン」フレーズをはさみこんでくれた。その後のJames Taylor,Neil Youngのカヴァーもベタな選曲だが、ここではこれでいいんです。1組くらいナツメロがあってもね。

ブルース・タイム
 ハイドパークに関西ブルース勢が初見参!近藤房之助は数年前に日比谷で見ているが、木村と有山は本当に久しぶり。いつどこで見たのかも忘れてしまった。多分日比谷かなと思う。木村は憂歌団の持ち歌、有山は「ぼちぼちいこか」と代表曲をしっかり披露してくれたが、この二人を聴いている(見ている)と、あらためて関西独特の芸風だなと感じる。近藤はやや分が悪かったか。

ジョン・コーワン・バンド
 ブルーグラス&ジャムバンドと形容されているバンド。なるほど単なるブルーグラスにとどまらない、多彩な演奏である。しかし所謂「ジャムバンド」的な要素はそれほど感じられなかった。

遠藤賢司バンド
 個人的にエンケンは学生時代の終わり頃、東京ワッショイの時代に一時はまっていた。Liveは日比谷のPantaのステージのゲストで1回(この時はPantaを食っていた)、渋谷で大学の友人とピラミッドカレー食べながらソロLiveを1回見ている。最近のエンケンはライダーズのゲストで。
 オープニングの「夜汽車のブルース」では相変わらず、根性のストロークを見せてくれたし 3ピースバンドをバックにした「不滅の男」ではステージを降りて客席乱入。大見得切りの後はギター担いで、楽屋に消えた。老いてなおますます盛んとはこの人のこと。全く唯一無二のシンガーである。しかし音楽性の話が出てこないなあ(笑)

ポーク・クルセイダーズ
 事前リサーチをしなかったせいもあるが、正直、アルフィー坂崎の参加に、期待より不安が先に立っていた。また、加藤和彦はいったい何をやるのだろうか、「あの曲」をやっぱりやってしまうのだろうかなどと・・・でもオープニング曲でまず一安心。
 結果はフォークルの曲をアイルランドのトラディショナルスタイルなバンドをバックに、上品かつ多彩なアレンジで聴かせてくれた。その中で加藤のメロディーメイカーとしての才能も再認識。しかしこの日のため?に結構な人数のバンドをアイルランドから連れてきてしまうとは、さすがスノッブ加藤である。
 途中から北山修氏も登場して、独特な雰囲気で進行。「イムジン河」、「悲しくてやりきれない」、など代表曲そしてアンコールではついに「あの曲」を。さすがに唱和はできなかったが、抵抗無く?聴き通しましたよ。 

 というわけで、今回のHPMF。昨年と較べると、ホソノさん、忠さん、鈴慶、E.Anderson M. Beno登場のようなインパクトには欠けていたが、個性派が多く、トータルのレベルではひけをとらなかったと思う。5年は続けるという浅田氏のうれしい宣言が再度聴かれたが、来年も期待したいものである。その来年は曽我部恵一くんを是非。 また、伝説作りに、はちみつぱい再々結成。さらに夕焼け楽団登場なんてことが・・・ないか(いや夢を持とう!)

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